糸♪

朝から雨。買い物があってデパートに行ったが雨降りだから？駐車場に入れるまで時間がかかる。早々と用事をすませて帰宅すると昼のワイドショーでは、二子山親方の葬儀の中継が流れていた。
順風満帆の、理想の家庭の王道を歩んでいたようなこの円満な家庭がどうしてこんな風に崩壊していったんだろう？

離婚した元おかみさんは、微妙な立場でありながら、通夜の席でインタビューに大粒の涙を流しながら答えていた姿には胸の詰まるものがあった。
特殊な相撲部屋の女将という責任ある、大変な役目を見事に果たし、二人の息子を立派な力士の育て上げてきた、功績はたたえられるものだと思う。

不幸にも若貴兄弟の確執、また親方との離婚という、砂の器のようにもろくも崩れ去った理想的な家庭の崩壊であったけど、インタビューに答える姿は、どうしても切ることのできない血を分けた母としての親子の絆を感じさせずにはいられなく切なかった。

若貴兄弟を立派に育て上げたのも、親の愛であり、親方を支え、相撲部屋を守り続けたのも夫婦の愛であり、また女将さんと離婚後闘病を支えてきたという女性の姿も親方への愛。
みんな愛であふれてたのにな〜永遠の愛なんてないのかしら（−−；

私の好きな中島みゆきの「糸」という歌を思い出した。

♪な〜ぜ巡りあうのかを私たちは何も知らない〜♪
縦の糸はあなた〜横の糸は私〜織りなす布はいつかだれかをあたためるかもしれない♪

小さなほころびが、とりかえしのないものにならないようにこつこつと糸を紡いでいかなければとおもう。

紫陽花♪