黄昏れる秋♪

sarasa1232005-10-24

 いつもの、ムックのお気に入りの散歩コースの公園に行くには、最後に100段ほどの石段を登らなくてはならない。

牛に引かれて善光寺(古っ)じゃないけど、ムックに引かれて胸突き八丁の石段を登り詰め
ふ〜っと、ため息をつきながら来た路を振り返ると、なかなかの眺望♪
遙か眼下に佐○湖がみえ、湖面が赤い夕焼けに染まり、鈍い光を放っている。

ちょっとロマンチックな気分に浸る。。。

今日も石段を登り詰めると、その眺望が眺められるベンチに、公園のそばのお宅の上品な奥さんがベンチに座りしばし黄昏れてた。
「あら。ムックちゃん、いつも石段登って偉いねえ。」と、なでなでしてくれる。
「わたしはね、買い物帰り近くの駐車場に車をおいてここで景色眺めてからかえるのよ」
と、ムックをなでながら言われた。

最近愛犬のマリリンちゃんを亡くされた奥さんは、しばらくはこの公園には来れなかったらしい。マリリンちゃんとの思い出が多すぎて。。。(−−;)
そんなときも、人間と思ってるムックは、私たちの井戸場会議にお座りして耳を傾けるようにして温和しくしている。

家に着くと2軒隣のひと月前に、癌の手術をされた奥さんが庭掃除をされている。
なんだか、若返った感じ?!「今日で放射線治療2回目。髪が抜けてきたので、ウイッグ買ってきたのよ」と、明るく笑う。「素敵、素敵全然わからないわ」ほんとにそう思う。

ムックは2回目の井戸端会議にまた座ってつきあってくれる。。。
なんでもない、夕暮れ。
平穏に生かされている日常。。。
そんなことが、なんだかとても大切に思える秋の夕暮れ。。。。

ムック♪