沈まぬ太陽

 ファーストデイということで、朝思い立ち、HPから座席予約した際にはほとんどの席は予約されている状態でした。

劇場は久々の満席でした。観客の平均年齢は高かったかな。。。(^^;)

山崎豊子原作の映画化ですが、原作はまだ読んでいません。
あの長編小説を映画化にするのは、なかなか至難の技だったでしょう。

組合委員長として職場のために奔走した結果、長年の過酷な地での海外勤務を命じられ、
大企業の組織悪に翻弄される恩地役を渡辺健が熱演していました。

フィクションとはいえ、実際にあった御巣鷹山の航空機墜落事故をとりあげ、組織の中での私利私欲
トップに這い上がろうとする人間たちの背信行為などを露骨に描き出している。

本当に会社のため、職場の環境の向上のために奔走する恩地のような会社人間が過酷な状況に追いやられ
それでも、会社を辞めない彼の信念の強さに敬服しつつも、これは、わが旦那様も含め
団塊の世代までの、会社人間ゆえの忠誠心というか、今の若者には理解できる人は少ないのではないかな?と、
ちょっと複雑な思いも交差したりもした。。。

そして、JAlもさることながら、JR西日本もおなじように会社側の怠慢から、多くの大切な人命
を亡くされた事実を後から露呈する結果となる大事故が、二度と起きないように、
人の命を預かる交通機関に携わる企業の安全性の確保に充分な配慮をしていただきたいものだと
つくづくと思わされた映画でもあった。是非ゆっくり原作を読んでみようと思った。