コクリコ坂から

数多いジブリ作品では、私の中でベスト5に入るいい映画でした。

私たちの世代には、とても懐かしい昭和のノスタルジーを感じる懐かしい
素材が満載でした。

おひつのごはん。洗濯機の手動の脱水、商店街の肉屋の紙に包んだコロッケ
(おやつに良く買い食いしました)
坂本九さんの「上を向いて歩こう」の歌♪
高校の文芸部でのガリ刷り(私は文芸部部長でした笑)etc
隣に同じ時代を生きた人と一緒に見てたなら、肘でつつきあいながら
ほくそえんでいた事でしょう♪

そして海の見える坂の街を二人乗りして激チャリ(爆)のシーンは、
私の一番好きな「魔女の宅急便」のワンシーンを思い出しました。

日本が高度成長期を迎えた最もエネルギーに満ち溢れていた時代。。。
東京オリンピック開催と華やかな時代背景の裏で、それぞれの人々の心の中には
悲しい戦後の悲劇をまだ引きずっていて、それぞれ心の中に哀しみを抱えながらも、前向きに一日一日を堅実に生きていた時代でした。

坂のある横浜の港町、帰ってこない父親を思いながら毎日掲げる信号旗、
高校文化部の古い洋館(カルチャラタン)の取り壊しをめぐり
運命的な出会いを果たした海と俊の出生の秘密。。。。

古い女の子には(笑)魅力いっぱいのシチュエーションです♪

予想と反した意外な展開に、若い二人の未来に心の中でエールを送りつつ、
ほほえましい思いで映画館を出たおばさんでした♪