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今週のお題「人に薦めたい映画」
高倉健の映画観てきました。
今日はレディースデイだったのですが、私より上の世代の夫婦連れが
多かったようですね。

亡くなった妻の生れ故郷に散骨するため、退職後は妻との旅を楽しみに
準備していたキャンピングカーで、富山から長崎平戸まで一人旅をする中で、
出会う様々な人たちとのかかわりを通して、ストーリーは穏やかに
切なくながれていきます。
そしてユニークな人たちとの縁が、そんな単調な流れにいいスパイスとなっています。

役者陣が豪華で、中でもビートたけし演じる山頭火をこよなく愛する
訳ありおじさんがつぶやく台詞が心にしみました。

「旅は目的があり帰る場所がある」が「放浪は目的がなく帰る場所がない」。。。

まさに、人生のパートーナーを失った主人公にとっての一人旅は、散骨という
目的はありながらも、妻との思い出を紡ぎつつ、妻の最後のメッセージに
思いを馳せながらの心の放浪の旅だったのではないのかな〜と、とても共感できました。
そして、妻との約束を果たし、妻のメッセージのはがきを海に投げ、
前を向いて生きていく。。。。

人生って悲しいものですね〜♪人生って不思議なものですね〜♪
そんな歌詞のフレーズが頭に浮かんできました。。。

それにしても、高倉健は素晴らしい役者さんです。
不器用に見える朴訥とした短いセリフが人の心に響きます。

そして、その立ち姿の美しさ、
数年前観た「単騎　千里を走る」の時も雄大なヒマラヤ山脈？を眺める
彼の立ち姿の美しさに感動しましたが、年をとってもそのまっすぐな背中は
老成円熟した彼の生き方そのもののようでした。

これからも日本を代表する素晴らしい役者さんの映画たくさんみたいですね♪